照度と照明設計
ランプの詳細よりも、「その場所は十分明るいか?」を知りたい場合があります。
照度を使うことで、たとえば「実際に机や床にどれだけ光が届くか」を表すことができます。
照度
照度は、光源に照らされた面(領域)が、どれくらい明るく照らされているかを表す指標です。
対象物にどれだけ光が届いているかを、単位lx(ルクス)を用いて表します。
照度は、光源の光の強さを表すものではないことに注意しましょう。
光源が強い光を発していれば、当然ながら照度は大きくなりますが、照度は光源からの距離や照らされる面の向きなどによっても変化します。
たとえば、光源を遠くに置くと、光が届きづらくなるため、照らされた面はあまり明るくなりません。
このように、同じ光源であっても、対象までの距離が離れるほど照度は低くなります。
- 手元灯:約100lx
- 道路灯:約10lx
- 夜間の街灯:約1lx
- 満月の月明かり:約0.1lx
また、屋外の照度は、人工光源と比べてとても高いのが特徴です。
昼間なら、雨天でも1000lx程度、曇天で約1万lx、晴天では10万lxになることもあります。
照明設計
場所の利用目的に応じて、安全・快適に活動できるような照明は異なります。
適切な照明環境を計画することを照明設計といい、照度はその基本となる指標の一つです。
たとえば次のように、場所・作業内容ごとに推奨される照度がJISによって規定されています。
- 屋内の綿密な視作業:1000lxを推奨(雨の屋外程度)
- 屋外の正確な作業:100lxを推奨(手元灯程度)
- 屋外の非常に粗い短時間作業:10lxを推奨(道路灯程度)
空間の雰囲気
照度は、作業のしやすさや安全性だけでなく、空間の雰囲気づくりにも関わります。
たとえば、おしゃれな雰囲気のレストランやカフェでは、照度をあえて低くし、落ち着いた空間を演出しています。一方、多くのお客さんが訪れる大型店舗では、照度を高くして、混んでいても窮屈さを感じない開放的な空間にすることが多いです。
色温度と照度の関係
空間の雰囲気は、照度だけでなく色温度 からも影響を受けます。
- 色温度が低い暖色系の照明:あたたかく落ち着いた雰囲気
- 色温度が高い青白い照明:クールでさわやかな雰囲気
色温度が高いときには照度も合わせて高くすると、快適な空間を演出できるといわれています。
青白い照明のときは明るく見せ、暖色系の照明のときは薄暗くすることで、空間の雰囲気をより引き立てることができます。