色度座標とxy色度図
色度座標
XYZ表色系 では、三刺激値 で色を表すことができます。
は大まかに赤み・緑み・青みに対応するため、これらの比率 を見れば、どれくらいの赤み・緑み・青みが含まれている色なのかがわかる…と考えるかもしれません。
しかし、 の比率には「明るさ」の大きさも含まれてしまうため、実はこのままでは単なる「色み」を読み取ることができません。
明るさの影響を取り除いた色度
同じ比率であっても、 の値が大きい方が明るい色を表すことになります。
たとえば、 と は同じ比率ですが、後者の方が明るい色を表しています。
このような明るさだけが異なる色から同じ色みを見抜くために、 それぞれについて、「全体のうち、どれだけの割合を占めているか」という割合を考えることにします。
このような計算で「色み」だけを分離できるのは、色みが同じなら、明るさだけを変えても割合は変わらないからです。
ある色 とは明るさが 倍 だけ違う色 も、このような割合で表すと、同じ が求められます。
このように、明るさの影響を取り除いて、色みだけを表す比率 を、色度座標といいます。
色光の色度(色み)は、この色度座標で表すことができます。
- は赤みの度合い
- は緑みの度合い
- は青みの度合い
色度座標は、大文字の で表される三刺激値と区別するため、小文字の で表されます。
色度は2つの値だけで表せる
色度座標 はそれぞれ「全体に対する割合」であるため、これらをすべて足し合わせると100%、つまり になります。
実はこの関係があるおかげで、色度は の2つの値だけで表すことができます。
次のように、 は と から求めることができるからです。
xy色度図
色度が の2つの値だけで表せるということは、色度は2次元平面上の点 で表せることになります。この意味で、色度を表す数値は色度座標と呼ばれるわけです。
色度座標で点を定め、その点を並べて色度を表す平面図を色度図といいます。
特に、色度座標の を横軸に、 を縦軸にとった色度図は、xy色度図と呼ばれます。
xy色度図
このxy色度図の外周にある馬蹄形の曲線は、各波長の単色光(純色)の色度を表しており、スペクトル軌跡と呼ばれます。
下側をまっすぐ結ぶ辺は、スペクトルには存在しない紫の色度を表す純紫軌跡です。この境界線の内側が、人間が見ることのできるすべての色の色度の範囲になります。
スペクトル軌跡と純紫軌跡
馬蹄形の中央付近にある白色点は、赤・緑・青のバランスがとれた、色みのない白色光の色度を表します。境界に近い色ほど色みが鮮やかで、白色点に近づくほど色みが薄くなります。
色相と彩度の読み取り
xy色度図の上では、色みの違いが位置として表れます。馬蹄形の境界に沿って回ると色相(赤・緑・青といった色みの種類)が移り変わり、白色点から境界へ近づくほど彩度(色みの鮮やかさ)が高くなります。
位置に現れる色みの違い
Yxy表色系
xy色度図は色相と彩度だけを表す平面ですが、ここに明るさ を高さとして加えると、色を立体的に表すことができます。
このように、明るさ と色度座標 で色を表す方法をYxy表色系といいます。
次の図は、明度の異なるxy色度図を順に積み重ねたものです。上の層ほど明るく、下の層ほど暗い色度図になっています。各色度図の白色点を縦に貫く軸を無彩色軸といい、明度だけが変化する白〜灰〜黒の無彩色の並びを表します。
明るさYごとのxy色度図
XYZ表色系では多くの場合、こので色が表示されます。Yxy表色系は、XYZ表色系の別名と考えることができます。