古代ヨーロッパの色彩
色彩の誕生
人間にとって最も初期の色彩と考えられているのは、洞窟に残された色彩です。
ラスコーの壁画
BC2万年頃のフランスの洞窟壁画
アルタミラの壁画
BC1万8000年頃のスペインの洞窟壁画
近年では、BC6〜4万年頃に描かれたとされる洞窟壁画も発見されています。
色の原料
当時の絵の具には、身の回りにあるものが使われていました。
赤
土に含まれる赤色顔料から得ていた
黒
木を燃やした木炭から作っていた
黄・茶
赤色顔料や木炭に、獣脂や草木の汁を混ぜて作り出していた
色彩の語彙
人類学的分析に基づいて、色彩語(色彩の語彙)の発展過程が研究されていました。
「基本色彩語」
文化人類学や言語学の視点から、1969年に研究者であるブレント・バーリンとポール・ケイが著した本
彼らの研究では、人類の色彩の語彙は、次のように段階的に増えていくといわれています。
- 白・黒
- 赤・緑か黄・青
実際には、国によって違いがあり、必ずしもその順番で色数が増えていったわけではありませんでした。
しかし、道具や色材が増えるにつれて、色彩の種類や語彙が増えていったことは事実です。
色彩理論の始まり
紀元前の古代ギリシャでは染色などの色彩文化が発展し、ソクラテス、プラトン、アリストテレスなどの哲学者たちが色についての考察を残しています。
プラトン
色の現れ方や色の見え方、色の温度感、明度や混色への考察を著書で述べている
アリストテレス
光と反射、色どうしの混交などの考え方を著書で述べている