インテリアエレメントの分類
インテリアエレメントの色は、それが空間のどれだけの面積を占めるかによって、担う役割が変わります。
床いっぱいに広がる色と、クッション1つに使われる色は、同じ色であっても空間の中では別の働きをします。
面積による色の分類
インテリアデザインの基本 で学んだように、インテリアエレメントは空間系・家具系といった4つの種類に分けられます。
色を考えるときは、この種類による分け方とは別に、それぞれのエレメントが空間で占める面積に注目し、3つに分類します。
面積の大きい順に並べると、次の3つです。
- ベースカラー(基調色):床・壁・天井などの色
- アソートカラー(配合色):ドアなどの建具・大型家具・カーテンやラグマットの色
- アクセントカラー(強調色):アート・クッション・観葉植物などの色
色は、この並びのとおり、面積の大きいものから順に決めていきます。
エレメントの計画を動かせないものから進めるのと同じで、大きな面積の色が決まらないうちに小さな面積の色を選んでも、空間全体としてまとまらないためです。
床・壁・天井をベースカラー、建具や大型家具・カーテンをアソートカラー、クッションや観葉植物をアクセントカラーとして塗り分け、それぞれが占める面積の大小を見比べられるリビングの模式図
ベースカラー
大きな面積を占めるベースカラーは、一つひとつの物の色というより、空間そのものの環境として認識されます。
図と地 の関係でいえば、そこで暮らす人や置かれた物を背後から受け止める地にあたる色です。
インテリアの基調となるイメージは、このベースカラーで決まります。
床・壁・天井は一度施工してしまうと簡単には変更できないため、慎重に決める必要があります。
住空間のベースカラーには、オフホワイトや低彩度の色が多く使われます。
色相は、木の色を連想させるR系・YR系・Y系が中心です。
ここで挙げた色相記号は、マンセル表色系 のものです。インテリアの色は、この表色系の色相・明度・彩度を使って表します。
アソートカラー
ベースカラーに次いで大きな面積を占めるアソートカラーは、空間の環境ではなく、そこに置かれた物として認識されます。
ベースカラーが地であるのに対して、アソートカラーは図、すなわち部屋に入った人の目が向かう対象の色です。
メインカラーと呼ばれることもあります。
アソートカラーが受け持つエレメントには、ドアなどの建具のように取り替えにくいものから、カーテンやラグマットのように取り替えやすいものまで幅があります。
面積の近いエレメントであれば、種類が違っても同じ役割の色として扱います。
アクセントカラー
アクセントカラーは、小さな面積のエレメントに高彩度の色を用いるのが一般的です。
面積が小さいからこそ、ベースカラーやアソートカラーには選びにくい鮮やかな色を置くことができます。
こうしたアクセントカラーには、インテリアのイメージを引き締めたり、個性を演出したりする効果があります。